もっと姐さんになる

見えない姐さんをしているような気がする。

平成二十二年の暑い夏の日、私が新潟に来て初めての夏の日・・・・・、この頃の私は眠れぬ熱帯夜をやり過ごす為に、信濃川の傍らの遊歩道「やすらぎ堤」で涼むのを日課としておりました。

信濃川に掛かる万代橋の夜景を楽しみつつ、物思いに耽る自分に酔いながら・・・・・。

このベンチに座ること数十分、八千代橋の方向から五十代半ばと思しき甚平を纏った紳士が自転車に乗りながらやってきました。するとその紳士、私の隣に腰掛けます。

紳士「暑いね、兄ちゃん何時もここにいるの?」

私「・・・・・はぁ」

紳士「兄ちゃん地元の人じゃないね。俺は上野から流れて来たんだ」

私「・・・・・そうですか」

紳士は更に私との距離を縮めようとします。彼のはだけた甚平の胸元には刺青が見え隠れしています。

紳士「兄ちゃん一人もん?」

私「・・・・・はぁ」

紳士「性欲処理・・・・しんどいでしょ。俺ねビデオ沢山持ってんの。俺、男も女もオッケー」

・・・・・どうやら私は口説かれているようです。紳士は私の腕から手の甲にかけてを欠損した左手小指でなぞります。

紳士「最近の体育会系大学生はみんな男ともするんだ!女ともだよ。慶応大学の学生はみんなそうだよ!」

・・・・・・何も言わずに口元に笑みを浮かべてベンチを立つ私。

紳士「これだけ口説いてもダメか、兄ちゃん・・・・・そのTシャツ似合ってるよ」

・・・・・・振り返らずに自宅へと歩く私。

新潟へ来て三年余りの間に私は二回、男からナンパをされました。一回目が上記、二回目は三年後の晩秋の宵の刻、即ち昨晩。

この日の晩、私は新潟市中央区は古町にあるピンク映画館「映劇大要」にてポルノ映画を鑑賞しておりました。

暗がりに映える女体の美しさ・・・・・

秋の夜長に映劇大要・・・・・・

寂しい夜を紛らわす越後のオアシス映劇大要・・・・・・

昭和の時代からストイックに上映を続けている新潟の隠れた名所映劇大要・・・・・・

爺ちゃんも婆ちゃんも父ちゃんも母ちゃんも学校のセンセも若い頃にはコッソリヒッソリ映劇大要のポスターをチラ見していた。

煌々とライトアップされた公開中の文言はまるで誘蛾灯のやう。

誘(いざな)われて、映劇大要。

なぁ・・・・、コッソリとカーテンを開くのはマナーなんだぜ?

右手(めて)に~をのこビデヲ♪

左手(ゆんで)に~をなごビデヲ、ビデヲ♪


暗がりの館内。スクリーンには黒いパンテイストツキングのみを纏つたショートカツトの美女と、筋骨隆々の男優二人の交はひが映し出されてゐる。観客は十五名余りだらうか。二人がけのシートに見え隠れするシルエツト・・・・・。だうやら観客のアベツクがリビドー極まつたのだらう。声を押し殺して行為に興じてゐる。洋服のセンスから女性はまだ若さうだ。事後・・・・・恥ずかしさうに厠へ駆け込む女性。ガードするやうに反面自分たちを他の観客にアツピールするやうに得意気とも受け取れた男性のシルエツト・・・・・。

次なる作品は「兄貴と俺」・・・・・

ヤクザ映画の体裁を取っている「兄貴と俺」・・・・・。組員全員が男色な「兄貴と俺」・・・・・。反目(ハンメ)の組織も全員男色な「兄貴と俺」・・・・・。「なぁ兄弟!」「兄貴・・・・・あぁっ!・・・・・兄貴!」ヤクザ用語だか男色用語だか何が何だかさっぱりワケワカメな「兄貴と俺」・・・・・。兄貴と俺が出会った寄せ場(刑務所)の名は「亜成刑務所」だった「兄貴と俺」・・・・・・

「俺、祭りと聞くとさ、血が騒いでよ」と言いつつ徐ろに捻りハチマキにフンドシを纏う兄貴・・・・・、同じく捻りハチマキにフンドシを纏う主人公のノボル、和太鼓を叩くノボル・・・・・

ドンドコドコドコドンドコドン

館内の隅っこに座っていたヲヤジが私の座るシートに近寄ってきます。

ドンドコドコドコドンドコドン

はたと気が付くとヲヤジが私の真横のシートに座っています。

ドンドコドコドコドンドコドン

ちらりゝと私に視線を送るヲヤジ。

ドンドコドコドコドンドコドン

ネットリと生暖かい視線のヲヤジ。

ドンドコドコドコドンドコドン

すっくと立ち上がりあからさまに且つこれみよがしに後ろのシートに移動する私。

ドンドコドコドコドンドコドン

ガックリと肩を落とし寂しそうに元いたシートへ戻るヲヤジ、少しいじけた様に紫煙を燻らせるヲヤジ。「禁煙」の表示がある館内なのにも関わらず、何故か灰皿標準装備の小粋な映劇大要。

男女兼用の厠が鯔背です。厠に立つと妙に視線が痛い大要ナイト。

厠には謎の黒板。次の逢瀬をチョークで書き込みませう。

あゝ映劇大要の夜は更け、あゝ映劇大要の夜は更け行く・・・・・

ノンケも兄貴も百合姐さんも寄ってらっしゃいみてらっしゃい、此処は古町通り十二番町、柳都新潟映劇大要。越後土産に映劇大要・・・・・

姐さんをのぞこう。

今年の6月から始まった、「Perfume Fes!! 2017」も、いよいよ千秋楽。
ラストを飾るのは、マキシマム・ザ・ホルモン!
昨日の星野源との共演の友好ムードと一変して、殺るか殺られるかの、対バンの基本に立ち返っての一夜でした。
 
 
開演10分前くらいに会場入り。
そして着席。
この日のステージプランは、、「Perfume Fes!!」追加公演で唯一の、アリーナスタンディング形式で、もちろん、それはホルモンさん仕様だからこそ。
さあ、アリーナは腹ペコさんが暴れまくって、阿鼻叫喚祭りなんだろうなあ(だから、ボクはこの日はスタンド席を取ったのだ)と、思っていたら、この日のアリーナは、本当に網の目のように細かくブロックを区切って、その小さいブロックにぎゅうぎゅう詰めに人を押し込んで、モッシュもクラウドサーフィンも何も出来ないようにしていた。
まあ、理屈としては、未経験のPerfumeファンを守るためなんだろうけど、これはちょっと、ホルモンさんのファン(腹ペコさん)たちが可哀想な気がした。
彼らはプロの客なのにね。
 
 
どうしても、日本の企業さんって、日本人を信用しないのよね。
 
 
開演時間を僅かに過ぎた頃に、大阪城ホールが暗転し、ホルモンさん登場。
もう1つめの音から、会場全体を掴み、観客をぶん投げるような荒くれっぷり。
アリーナはもちろん、スタンドの観客さえも、ダイスケはんに即されて、ヘッドバンキングしておりましたよ。
もちろん、ボクもね。
 
 
 
マキシマム・ザ・ホルモン セットリスト
 
メガラバ
握れっっっっっっっ!!!
シミ
F
便所サンダルダンス
ロッキンポ殺し
ビキニスポーツポンチン
ミノレバロック
需需需霊霊霊霊霊魔魔魔魔魔魔魔魔魔
my girl
ぶっ生き返す
恋のスペルマ
 
 
曲だけでなく、ダイスケはんとナオ姐さんのMCも当然面白くて、
 
ナオ:「なんでWANIMAじゃないねん、  なんでサチモスじゃないねんって思ってる人おるでしよ。
幸が薄いサチウスですみません。
でも我々、『Pe rfume FES!!』最多の3回目出させてもらってます!  
すっかりアミューズに縁が出来ました!」
ダイ:「アミューズに入る準備はできているんで」
ナオ:「全員実印持って来てます」
ナオ「福山さんにはもう抱かれているんで」
ダイ:「福山っていうても、福山通運の人ですからね」
ナオ:「あとは桑田さんに抱かれれば完璧」
ナオ:「皆さんに伝えておかなければいけない事があるんです。実は、私、P.T.Aなんで!」
ダイ:「えっと、世の中には2種類のPTAがあるんですけど、PerfumeのP.T.A.と、ガチのPTA」
ナオ:「上の子が小学校入ったんで、ガチのPTAです」
 音楽だけでなく、トークも麺硬コッテリな、ホルモンさんでした。
 
 
Perfumeのライブは飛ばして、コラボへ。
本編とは衣装を変えて登場したPerfume。
申し訳なさそうに、
あ~:「ナオさん、2年間のブランクもあるし、42歳で出産したばかりで、体力が戻ってなくて、今回は残念ながらコラボはできません。(ここでなぜかバカ笑いする)」
ワタシたちだけで、ライブやっていいですか!」
会場に、『レーザービーム』のイントロが流れ歌い出しのところで、踊るPerfumeの後ろから、せり上がりでナオ姐さん登場!
いきなり4人のフォーメーションで歌い踊る。
ナオ:「紹介の時に、途中でバカ笑いするから絶対ばれてたよ!」
あ~:「だってイヤモニで、『機構上がります』って聞こえるんだもん!」
ナオ:「リフト上げるの、電動じゃなく手で上げてるんだけど、下のお兄さんが、『フン!』って、一旦気合入れた後、持ち上げてくれた」
ナオ:「(モニター見て)、腕太っ!
出産して18キロ太ったからね(笑)。」
ナオ:「ねぇ、ちよっと今『ブス』って言った奴誰?
ねぇ、誰か言ったんだけど!」
P:「誰も言ってないよ」
ナオ:「ねぇ、今こっちから『デブ』って聞こえたんだけど! ねぇ、ねぇ!」
P:「ねぇ?」
4人:「ねえ!」
「ねえ」をパフォーマンス。
足のステップも、ナオ姐さん、それなりにこなしておりました。
パフォーマンスの後、
ナオ:「アンコールの声がかかっている時に着替えていたんだけど、Perfumeは着替えるのが早くて感心していたんだけど、その時ゆかちゃんの口紅を、あ~ちゃんが塗ってあげてた。
仲良いエピソード。
これ私しか知れない情報なので教えてあげなきゃと思って言いました」
ライブ前日の9月13日が誕生日のダイスケはんのために、バースデーケーキを用意したPerfume。
彼を呼び込むナオ姐さん
ダイスケはんは、なんと着替えて関係者席でライブを観ていた。
スポットが当たって、コメントを求められるダイスケはん。
「マイクもないのに地声でコメントするの?」とジェスチャーで問いた後、喋るフリで口パクのボケを2回やるダイスケはん。
このあと、「ありがとうございました!」と
御礼を声を響かせたダイスケはんでした。
ナオ姐さんを送り出した後、オーラスのご挨拶。
あ~:「ホルモンさんは本当に、インディーズの頃を思い出させてくれる、熱い魂を持った人たちで。
そんな方と、こんな大きなホールでやらせてもらえて、ホントに嬉しいです。
じゃけぇ、みんなもがんばってね!
明日も平日だけど、
仕事がんばってね!
学校がんばってね!
家事がんばってね!
これからも新しい曲を出して、新しいライブをすることを誓います!」
来年はワンマンツアーあるのかな?
という希望を持って、終わりを告げた「Perfume Fes!! 2017」でした。
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